「あの日があるから今がある」~バタフライエフェクト~ [1]
6年前、あるひとりのナースの熱い語りから多職種参加の緩和ケアチームが立ち上がりました。
思考錯誤の中、さまざまな活動を経て 緩和ケアチームは対象者のみならず医療者にとっても必要不可欠な存在になりました。
対象者は症状に対する痛み、苦しみ、苦悩、家族への思い、スピリチュアルペインを生じ、医療者も対応に苦慮します。
チームで取り組む必要性を発信し続けたゆるぎない思い、チームメンバー間での共有が、今のチーム医療を発展させてきました
あの日の、ひとりのナースの行動がなければチーム医療の促進にはつながらなかったと振り返ります。
現在では、呼吸ケアチーム、栄養サポートチームと多職種参加のチーム活動が医療・ケアの質向上と共にスタッフのモチベーション向上にもなっています。
最近では心不全コアチームから多職種参加の心不全サポートチームが立ち上がりました。
対象者、そしてスタッフが必要とする、求める医療、看護が提供できるよう、チーム医療の活動、チーム医療の発展は大切です。
臨床看護支援室としてもチームビルディングの視点で支援していきたいです。
<引用文献>[1] アンディ・アンドルーズ:バタフライ・エフェクト 世界を変える力,ディスカヴァー・トゥエンティワン,2011