✿専門看護師を目指すきっかけ
学生指導や新人教育に携わった際に、看護学生が楽しそうにケアしている姿や後輩看護師が根拠に基づいたケアを丁寧に行っている姿を見てとてもやりがいを感じました。その頃から、後輩看護師の個々の能力を高めることで、多くの患者・家族の回復を支えることができるのではないかと考えるようになりました。教育担当者としての経験を積みながら、相手のレディネスを考慮しながら個人に合った指導を行うことや、指導する側も指導目標を持つこと、相手のモチベーションを促進するための内発的動機付けが必要であることを学びました。私は、根拠に基づいた専門的知識と高度な実践力を身につけて実践モデルとなり、今後も教育に携わっていきたいと考えました。以上のことが、私が専門看護師を志した動機です。
✿チーム医療において大切にしていること
多職種が専門性を最大限に発揮できるように、日頃からコミュニケーションをとり、それぞれの専門領域の価値観や仕事内容を理解する努力が必要であると思っています。相手の名前を覚えることや、手を止めて相手に意識を向けること、先に相手の話を聞きその意図や真意を考えること、相手を否定することなく対話できるような雰囲気作りを行うことを心がけています。
✿看護の「経験値」はこうして積み上げる
私が日々の実践の中で意識的に行っていることは二つあります。
一つ目は、リフレクション(内省)を習慣的に行うことです。なぜこのような状況になったのか、実践したケアが適切だったのかなど、自分自身の実践や他者の体験を振り返り熟考することで、自己の傾向に気付き新たな発見や学びが生まれます。
二つ目は、目の前で起こっている現象やスタッフのケアを言葉にして伝えることです。CNSの私に見えてくること、感じることを言語化し周囲に伝えていくことで、少しでも現象を考えるきっかけとなったり、看護の楽しさを感じたり、自己の成長を感じたり、と、スタッフの力を引き出していきながらチーム全体で看護の経験値を積み上げていきたいと思っています。
✿専門看護師、そして私自身を大切にすること
私は育児中のため「夜勤なし」「時短勤務」という働き方を選択しています。出産後、実際に働き始めると、育児をしながらキャリアを積み上げることは想像を上回る困難感がありました。しかし、限られた時間の中で自分にできることを考え、看護の仕事に前向きに取り組むように気持ちを切り替えています。私は看護の仕事が好きで楽しいと感じます。やりがいも充実感もあります。今後もずっとこの仕事を続けていきながら専門性を高めていきたいです。
✿私にとっての学びほぐし
臨床現場を離れ、大学院で学んだ2年間はとても贅沢で濃厚な時間でした。多くの理論を学び、仲間とディスカッションをしながら思考を巡らせ、より良い看護やアウトカムを追求した日々でした。大学院は学びほぐしの場所だったと感じています。そして大学院修了後は、今まで従事していた救急・手術看護の領域から離れ集中治療室で働いています。新しい領域で経験値を積み上げることは困難に感じることが多くあります。例えば、今までの考え方や行動パターンからなかなか脱却できなかったり、今まで積み上げてきた知識・技術が衰退しているように感じたり、今までと異なる専門知識が必要となったり、と未熟さを実感する日々です。しかし、新しい価値観や知識を取り入れていくことで、柔軟性を持ち、視野を広げ、多角的・俯瞰的な視点を手に入れたいと思っています。私は今も学びほぐし中です。新しい環境で、試行錯誤しながらも獲得できた学びの数だけ自分の成長に繋がっていく、そしてより良い看護につながると信じています。

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– 特定行為研修修了看護師 紹介 –

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